Windows 11で、
「このデバイスにドライバーを読み込めません」
というメッセージが表示されることがあります。
このメッセージが表示された場合、ドライバーが壊れているとは限りません。
Microsoftによると、このメッセージはWindowsセキュリティの「メモリ整合性」がドライバーの読み込みをブロックしている場合に表示されます。
対象のドライバーには、メモリ整合性の要件に抵触する脆弱性や互換性上の問題がある可能性があります。
この記事では、Windows 11で「このデバイスにドライバーを読み込めません」と表示される原因、最初に確認すること、ドライバーの更新方法、メモリ整合性との関係、解決しない場合の対処方法を解説します。
- 結論|最初からメモリ整合性をオフにしない
- 「このデバイスにドライバーを読み込めません」と表示される原因
- ドライバーがウイルスという意味ではない
- 最初にドライバー名と会社名を確認する
- 方法1:Windows Updateを確認する
- 方法2:オプションの更新プログラムを確認する
- 方法3:PCメーカーのドライバーを確認する
- 方法4:周辺機器メーカーのドライバーを確認する
- ドライバーを更新してもエラーが消えない場合
- メモリ整合性がオンになっているか確認する
- Windows Update後に突然表示された場合
- エラーが出ても機器が正常に使える場合
- メモリ整合性をオフにすれば直る?
- メモリ整合性をオフにする方法
- メモリ整合性をオフにしたら元に戻すべき?
- 長期間更新されていない機器を使っている場合
- 会社PCでは自己判断でメモリ整合性をオフにしない
- デバイスマネージャーのコード10・コード28とは別のエラー
- やってはいけないこと
- 関連するWindows 11の記事
- まとめ
結論|最初からメモリ整合性をオフにしない
「このデバイスにドライバーを読み込めません」と表示された場合は、最初からメモリ整合性をオフにするのではなく、次の順番で確認します。
- メッセージに表示されているドライバー名と会社名を確認する
- Windows Updateを確認する
- PCメーカーやデバイスメーカーの新しいドライバーを確認する
- 対象の機器やソフトウェアが正常に使えるか確認する
- 対応ドライバーがなく、必要な機能が使えない場合のみメモリ整合性をオフにするか検討する
Microsoftも、まずWindows Updateやドライバーの製造元から、更新された互換性のあるドライバーを探すよう案内しています。
それでも解決しない場合の選択肢として、メモリ整合性をオフにする方法があります。
「このデバイスにドライバーを読み込めません」と表示される原因
このメッセージは、Windowsセキュリティの「メモリ整合性」によって、対象のドライバーが読み込まれなかった場合に表示されます。
メモリ整合性は、VBS(仮想化ベースのセキュリティ)を利用して、Windowsカーネルで動作するコードやドライバーを保護する機能です。
ドライバーがメモリ整合性の要件を満たしていない場合、Windowsはそのドライバーを読み込ませないことがあります。
主な原因としては、次のようなものがあります。
- メモリ整合性に対応していないドライバーがインストールされている
- 脆弱性や互換性上の問題があるドライバーが使用されている
- 古いバージョンのデバイスドライバーが残っている
- 古いソフトウェアが専用ドライバーをインストールしている
- Windows Update後にメモリ整合性が有効になった
特に長期間更新されていない機器やソフトウェアでは、古いドライバーが残っていることで問題が表面化する場合があります。
ただし、「古い機器だから必ずブロックされる」という意味ではありません。
問題になるのは、その機器やソフトウェアが使用しているドライバーと、現在のWindowsセキュリティ要件との互換性です。
ドライバーがウイルスという意味ではない
「ドライバーを読み込めません」と表示されると、ウイルスやマルウェアではないかと心配になるかもしれません。
しかし、このメッセージが表示されたからといって、そのドライバーが悪意のあるソフトウェアであるとは限りません。
Microsoftは、読み込みがブロックされたドライバーには脆弱性が含まれている可能性があるものの、通常はそのドライバー自体が悪意のあるものではないと説明しています。
つまり、
「ウイルスだからブロックされた」
と決めつけるのではなく、
「現在のWindowsセキュリティ要件に対応していない可能性がある」
と考えた方が正確です。
最初にドライバー名と会社名を確認する
「このデバイスにドライバーを読み込めません」という通知が表示された場合は、まず表示されているドライバー名と会社名を確認してください。
通知には、原因を調べるための情報としてドライバー名や会社名が表示される場合があります。
たとえば、次のような情報です。
xxxxx.sysなどのドライバーファイル名- Intel
- Realtek
- Logitech
- プリンターやUSB機器などのメーカー名
ドライバー名を確認しておくと、どの機器やソフトウェアが原因なのか調べやすくなります。
メッセージを閉じる前に、表示されている情報をメモしておくとよいでしょう。
方法1:Windows Updateを確認する
最初にWindows Updateを確認します。
- スタートボタンをクリックする
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新プログラムのチェック」をクリックする
- 利用可能な更新プログラムをインストールする
- PCを再起動する
Windows Updateから、メモリ整合性に対応した新しいドライバーが提供される場合があります。
Microsoftも最初の対処方法として、Windows Updateから更新された互換性のあるドライバーを確認するよう案内しています。
方法2:オプションの更新プログラムを確認する
通常のWindows Updateだけでなく、オプションの更新プログラムにドライバーが提供されている場合があります。
Windows 11では、次の場所から確認できます。
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「詳細オプション」を開く
- 「オプションの更新プログラム」を確認する
- ドライバー更新が表示されていれば内容を確認する
ただし、表示されているドライバーをすべて無条件にインストールする必要はありません。
今回問題になっている機器やメーカーに関係するドライバーか確認してから適用してください。
方法3:PCメーカーのドライバーを確認する
メーカー製PCを使用している場合は、PCメーカーのサポートページも確認します。
たとえば、次のようなメーカーがあります。
- Dell
- HP
- Lenovo
- NEC
- 富士通
- Dynabook
Windows Updateに新しいドライバーがない場合でも、メーカー側では最新版が公開されていることがあります。
特に次のようなドライバーは、PCメーカー側のサポート情報を確認する価値があります。
- チップセット
- オーディオ
- Bluetooth
- 無線LAN
- カードリーダー
- メーカー独自ユーティリティ
自分のPCの正確な型番を確認し、その機種向けに提供されているドライバーを使用してください。
方法4:周辺機器メーカーのドライバーを確認する
プリンター、USB機器、オーディオ機器、特殊な入力デバイスなどが原因の場合は、その機器のメーカーサイトを確認します。
Windows Updateに更新されたドライバーがない場合でも、デバイスメーカー側から新しいドライバーが提供されている場合があります。
メーカーサイトで、次のような情報がないか確認してください。
- Windows 11対応
- 最新ドライバー
- メモリ整合性対応
- HVCI対応
- VBS対応
長期間更新されていない機器では、Windows 11対応ドライバー自体が提供されていない場合もあります。
ドライバーを更新してもエラーが消えない場合
ドライバーを更新しても同じメッセージが表示される場合は、更新したドライバーが実際に使用されているか確認します。
Windows 11では、デバイスマネージャーから現在のドライバー情報を確認できます。
ドライバーの確認方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
- Windows11でドライバーのバージョンを確認する方法|デバイスマネージャーで提供元・日付を見る手順
- Windows11でドライバーを確認・更新する方法|デバイスマネージャーとWindows Updateの確認手順
更新後はPCを再起動し、もう一度同じメッセージが表示されるか確認します。
メモリ整合性がオンになっているか確認する
原因を確認するために、現在メモリ整合性がオンになっているか確認します。
- スタートボタンをクリックする
- 「Windows セキュリティ」と入力する
- 「Windows セキュリティ」を開く
- 「デバイス セキュリティ」を選択する
- 「コア分離の詳細」を開く
- 「メモリ整合性」を確認する
メモリ整合性が「オン」になっている場合、そのセキュリティ機能によって問題のドライバーが読み込まれていない可能性があります。
互換性のないドライバーが存在する場合は、まずメーカーから更新されたドライバーが提供されていないか確認してください。
Windows Update後に突然表示された場合
これまで問題なく使えていたPCで、Windows Update後に突然、
「このデバイスにドライバーを読み込めません」
と表示された場合は、メモリ整合性の状態も確認してください。
Microsoftは2026年10月から、条件を満たすWindowsデバイスでメモリ整合性の自動有効化対象を拡大しています。
そのため、対象PCでは次のような流れで、これまで表面化していなかったドライバーの互換性問題が新たに発生する可能性があります。
Windows Update
↓
段階展開の対象となる
↓
ハードウェアや互換性の条件を満たす
↓
再起動後にメモリ整合性が有効化される
↓
互換性のないドライバーがブロックされる
↓
「このデバイスにドライバーを読み込めません」と表示される可能性がある
ただし、2026年10月以降のWindows Updateを適用したすべてのPCでメモリ整合性が自動的にオンになるわけではありません。
また、以前にユーザーや管理者が明示的にメモリ整合性を無効化しているPCは、自動有効化の対象にはなりません。
メモリ整合性の自動有効化については、以下の記事で詳しく解説しています。
エラーが出ても機器が正常に使える場合
ドライバーによっては、読み込みがブロックされても普段利用している機能にすぐ影響しない場合があります。
ただし、
「今は使えているから問題ない」
として完全に放置するのではなく、更新されたドライバーがないか確認しておくことをおすすめします。
対象のドライバーが提供している機能が正常に動作しなくなる可能性があり、その影響は環境によって異なります。
メモリ整合性をオフにすれば直る?
更新された互換性のあるドライバーが見つからず、必要な機器やソフトウェアが利用できない場合は、メモリ整合性をオフにすることで動作する可能性があります。
ただし、最初からメモリ整合性をオフにすることはおすすめしません。
メモリ整合性は、Windowsカーネルを悪意のあるコードや問題のあるドライバーから保護するためのセキュリティ機能です。
まずは、次の順番で更新されたドライバーを確認してください。
- Windows Update
- PCメーカー
- 周辺機器メーカー
- ソフトウェアメーカー
それでも対応ドライバーがなく、必要な機器やソフトウェアが利用できない場合に、メモリ整合性をオフにするか判断します。
メモリ整合性をオフにする方法
必要な場合は、次の手順でメモリ整合性をオフにできます。
- 「Windows セキュリティ」を開く
- 「デバイス セキュリティ」を選択する
- 「コア分離の詳細」を開く
- 「メモリ整合性」をオフにする
- PCを再起動する
ただし、メモリ整合性を無効化するとWindowsのセキュリティ保護が低下します。
特にSecured-core PCでは、メモリ整合性をオフにするとSecured-core状態ではなくなります。
そのため、エラーを消すことだけを目的に安易に無効化することはおすすめしません。
メモリ整合性をオフにしたら元に戻すべき?
対応ドライバーが提供され、問題が解消した場合は、メモリ整合性を再度オンにできないか確認してください。
- 対応ドライバーをインストールする
- PCを再起動する
- Windowsセキュリティを開く
- 「デバイス セキュリティ」を選択する
- 「コア分離の詳細」を開く
- 「メモリ整合性」をオンにする
- PCを再起動する
問題なく起動し、機器やソフトウェアも正常に利用できれば、そのままメモリ整合性を有効にしておく方がセキュリティ面では適切です。
長期間更新されていない機器を使っている場合
プリンター、スキャナー、USB機器、計測機器などでは、メーカーから新しいドライバーが提供されなくなっている場合があります。
そのような場合は、次の点を確認してください。
- その機器が現在も必要か
- メーカーがWindows 11をサポートしているか
- 対応する新しいドライバーが提供されているか
- 代替機器へ置き換えられないか
古い機器そのものが原因とは限りませんが、更新されていないドライバーを使い続けることで、Windowsの新しいセキュリティ機能との互換性問題が発生する場合があります。
メモリ整合性を長期間無効にしたまま古いドライバーを使い続けるよりも、Windows 11に対応した機器へ移行できるか検討した方が安全です。
会社PCでは自己判断でメモリ整合性をオフにしない
会社や学校で管理されているWindows 11では、メモリ整合性がIntuneやグループポリシーなどによって管理されている場合があります。
業務用PCで、
「このデバイスにドライバーを読み込めません」
と表示された場合は、利用者が自己判断でセキュリティ設定を変更しないでください。
次の情報を控えて管理者へ連絡します。
- 表示されたドライバー名
- 表示された会社名
- 使用できなくなった機器やソフトウェア
- Windows Update直後に発生したか
- PC名や資産管理番号
管理者側で対応ドライバーの確認やセキュリティポリシーの判断を行います。
デバイスマネージャーのコード10・コード28とは別のエラー
「このデバイスにドライバーを読み込めません」は、デバイスマネージャーに表示されるコード10やコード28と同じ意味ではありません。
たとえば、デバイスマネージャーでは次のようなエラーがあります。
- コード10:「このデバイスを開始できません」
- コード28:「このデバイスのドライバーがインストールされていません」
これらは、デバイスマネージャーで確認できるデバイスの状態を表すエラーです。
今回の「このデバイスにドライバーを読み込めません」は、Windowsセキュリティのメモリ整合性によってドライバーがブロックされている場合に表示される通知で、検索意図も原因も異なります。
デバイスマネージャーにもエラーが表示されている場合は、以下の記事も確認してください。
- Windows11のデバイスマネージャーでエラーコードが表示される原因と対処法|コード10・コード28の確認方法
- Windows11のデバイスマネージャーでコード10が表示される原因と対処法|このデバイスを開始できませんの確認手順
- Windows11のデバイスマネージャーでコード28が表示される原因と対処法|このデバイスのドライバーがインストールされていませんの確認手順
やってはいけないこと
このメッセージが表示された場合でも、次の操作をいきなり行うのはおすすめしません。
- 理由を確認せずメモリ整合性をオフにする
- VBSを強制的に無効化する
- Web上で見つけたレジストリ変更をそのまま実行する
- 不明なドライバーダウンロードサイトからドライバーをインストールする
- 原因が分からないままドライバーファイルを直接削除する
- BIOS・UEFIの仮想化機能を無効にする
- 会社PCのセキュリティ設定を利用者が変更する
特にドライバーはWindowsの動作に深く関係しています。
原因が分からない状態で.sysファイルなどを直接削除すると、別のトラブルにつながる可能性があります。
まずWindows Update、PCメーカー、デバイスメーカーなどの正規の提供元から対応ドライバーを確認してください。
関連するWindows 11の記事
今回のエラーに関連するWindows 11の設定やドライバーについては、以下の記事も参考にしてください。
- Windows 11でメモリ整合性が勝手にオンになる?2026年10月の自動有効化と確認方法
- Windows11でWindowsセキュリティはどこ?Defender・ウイルススキャン・保護履歴を確認する方法
- Windows11でドライバーを確認・更新する方法|デバイスマネージャーとWindows Updateの確認手順
- Windows11でドライバーのバージョンを確認する方法|デバイスマネージャーで提供元・日付を見る手順
- Windows11のデバイスマネージャーでエラーコードが表示される原因と対処法|コード10・コード28の確認方法
まとめ
Windows 11で、
「このデバイスにドライバーを読み込めません」
と表示された場合は、Windowsセキュリティのメモリ整合性によって、ドライバーの読み込みがブロックされている可能性があります。
対象のドライバーには、現在のメモリ整合性の要件に抵触する脆弱性や互換性上の問題がある可能性があります。
ただし、このメッセージが表示されたからといって、そのドライバーがウイルスであるとは限りません。
まずは次の順番で確認してください。
- 表示されているドライバー名と会社名を確認する
- Windows Updateを確認する
- PCメーカーや機器メーカーから対応ドライバーを探す
- ドライバーを更新してPCを再起動する
- メモリ整合性の状態を確認する
- それでも必要な機器が動かない場合のみメモリ整合性をオフにするか検討する
特に2026年10月以降は、条件を満たすWindowsデバイスでメモリ整合性の自動有効化対象が拡大しているため、対象PCではそれまで表面化していなかったドライバーの互換性問題が新たに発生する可能性があります。
「エラーが出たからセキュリティ機能をオフにする」のではなく、まず互換性のある新しいドライバーへ更新できないか確認することが重要です。
