Office LTSC 2024は、法人向けに提供される永続ライセンス版のMicrosoft Officeスイートです。本記事では、Office LTSC 2024のインストール手順を詳しく解説します。なお、インストールには「Office Deployment Tool(ODT)」を使用します。以下の手順に従って、インストールを進めてください。
Office Deployment Toolのダウンロードと展開
まず、Microsoft公式サイトからOffice Deployment Toolをダウンロードします。以下のリンクから入手可能です。
ダウンロードした実行ファイルを起動し、適当なフォルダーに展開してください。展開後、以下のファイルが作成されます。
- setup.exe
- 構成ファイルのサンプル(例: configuration-Office365-x64.xml)
※本手順では、setup.exe
のみを使用し、構成ファイルは新規に作成します。
XMLファイルの作成
インストールするOfficeのエディションや言語、アーキテクチャ(32ビットまたは64ビット)を指定するため、XMLファイルを作成します。以下の手順で進めてください。
- テキストエディタで新規ファイルを作成: メモ帳などのテキストエディタを使用し、新しいファイルを作成します。
- XMLの記述: 以下のXMLコードをコピーし、先ほど作成したファイルに貼り付けます。
OfficeClientEdition
は、32
または64
を指定します。上記の例では64ビット版を指定しています。Product ID
には、インストールする製品のIDを指定します。上記の例では「Office Professional Plus 2024」を指定しています。Language ID
は、ja-jp
で日本語を指定しています。
他の製品をインストールする場合は、
Product ID
を以下のように変更してください。- Office Standard 2024:
Standard2024Volume
- Excel 2024:
Excel2024Volume
- Word 2024:
Word2024Volume
- PowerPoint 2024:
PowerPoint2024Volume
- Access 2024:
Access2024Volume
- Outlook 2024:
Outlook2024Volume
- ファイルの保存: ファイル名を
Configuration.xml
として、setup.exe
と同じフォルダーに保存します。
Office製品のインストール
XMLファイルの準備が整ったら、以下の手順でOfficeをインストールします。
コマンドプロンプトの起動: 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
ディレクトリの移動: setup.exeとConfiguration.xmlが保存されているフォルダーに移動します。
cd フォルダーのパス
例: cd C:\OfficeSetup
インストールの実行: 以下のコマンドを入力し、インストールを開始します。
setup.exe /configure Configuration.xml
コマンドを実行すると、指定した構成に基づいてOfficeのダウンロードとインストールが自動的に行われます。インストールが完了するまで、しばらくお待ちください。
まとめ
以上の手順で、Office LTSC 2024のインストールが完了します。構成ファイルを使用することで、必要な製品や言語、アーキテクチャを柔軟に指定できる点が特徴です。インストール後は、ライセンス認証を行い、最新の更新プログラムを適用して、快適にOffice製品をご利用ください。