Windows 11でリモートデスクトップ接続を行ったときに、エラーコード「0xC000000D」が表示され、接続できない場合があります。
エラーとあわせて、次のようなメッセージが表示されることがあります。
関数に渡されたトークンが無効です。
2026年10月24日時点でMicrosoftは、この問題をWindows 11の既知の問題として公開しています。
主な発生条件は、対象となるWindows Updateをインストールした環境で、接続先PCの「管理者保護(Administrator protection)」が有効になっており、非管理者ユーザーがリモートデスクトップ接続する場合です。
Windows 11 24H2・25H2・26H2ではKB5124010以降、Windows 11 26H1ではKB5124006以降の更新プログラムが関係します。
この問題は、一般的な「リモートデスクトップがつながらない」問題とは原因が異なります。
本記事では、Windows 11のリモートデスクトップで0xC000000Dが発生する条件、管理者保護との関係、現在Microsoftが案内している対処方法を解説します。
最終確認日:2026年10月24日
- リモートデスクトップの0xC000000Dとは?
- 0xC000000Dが発生する主な原因
- 管理者保護とは?
- 自分のPCが今回の問題に該当するか確認する
- 0xC000000Dが出る場合の対処方法
- グループポリシーで管理者保護を一時的に無効にする方法
- Microsoft Intuneで管理している場合
- 管理者保護を無効にするときの注意点
- 管理者ユーザーなら0xC000000Dは発生しない?
- Windowsセキュリティから管理者保護を確認できる場合もある
- Windowsセキュリティベースラインを使用している場合は注意
- Windows Updateをアンインストールした方がよい?
- 修正版Windows Updateはいつ提供される?
- 0xC000000Dが出ない場合は設定を変更しない
- よくある質問
- Windows 11 26H2のその他の既知の問題
- Microsoft公式情報
- まとめ
リモートデスクトップの0xC000000Dとは?
Microsoftが確認している問題では、非管理者ユーザーがリモートデスクトップ接続を行うと、接続処理が失敗してエラーコード0xC000000Dが表示される場合があります。
Microsoft公式では、次の条件が関係すると案内されています。
- Windows 11 24H2・25H2・26H1・26H2のいずれかを使用している
- 24H2・25H2・26H2ではKB5124010以降をインストールしている
- 26H1ではKB5124006以降をインストールしている
- リモートデスクトップの接続先PCで管理者保護が有効になっている
- 管理者ではないユーザーがリモートデスクトップ接続を行う
接続すると、次のような状態になる場合があります。
- リモートデスクトップ接続が確立できない
- エラーコード0xC000000Dが表示される
- 「関数に渡されたトークンが無効です」と表示される
特に、セキュリティベースラインやグループポリシー、Microsoft Intuneなどで管理者保護を構成している企業管理環境では、今回の問題に該当する可能性があります。
0xC000000Dが発生する主な原因
今回Microsoftが確認している0xC000000Dは、単純なリモートデスクトップの設定ミスではなく、管理者保護と2026年9月以降のWindows Updateの組み合わせが関係しています。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生元の更新 | 24H2・25H2・26H2:KB5124010以降 26H1:KB5124006以降 |
| 対象OS | Windows 11 24H2・25H2・26H1・26H2 |
| 接続先 | 管理者保護が有効なWindows 11 |
| 接続ユーザー | 非管理者ユーザー |
| 主なエラー | 0xC000000D |
| 現在の状態 | 軽減 |
Microsoftのリリース正常性情報では、Windows Serverは今回の影響対象として掲載されていません。
そのため、0xC000000Dが表示されたからといって、ファイアウォール、リモートデスクトップの有効・無効、ポート番号などを最初から変更する必要はありません。
まず、今回の既知の問題に該当しているか確認してください。
管理者保護とは?
管理者保護(Administrator protection)は、Windows 11で管理者権限をより安全に使用するためのセキュリティ機能です。
通常は管理者権限を持たない状態で動作し、管理者権限が必要な処理を行う場合に、必要なタイミングだけ権限を昇格させます。
常時高い権限でアプリや処理を実行しないことで、マルウェアなどによる管理者権限の不正利用を防ぎやすくします。
管理者保護は、以下の方法などで構成できます。
- グループポリシー
- ローカルセキュリティポリシー
- Microsoft Intune
- Policy CSP
- Windowsセキュリティ
企業環境では、Windowsセキュリティベースラインによって管理者保護が有効になっている場合があります。
Microsoftによると、2026年10月のWindowsセキュリティ更新以降、Windows 11 24H2・25H2・26H2のWindowsセキュリティベースラインでは、組織がポリシーを変更していない場合、管理者保護が既定で有効になります。
自分のPCが今回の問題に該当するか確認する
0xC000000Dが表示された場合は、次の順番で確認してください。
1. Windows 11のバージョンを確認する
「Windows」キー + 「R」キーを押し、次のコマンドを入力します。
winver
WindowsのバージョンとOSビルドが表示されます。
今回の既知の問題の対象は、Windows 11 24H2・25H2・26H1・26H2です。
2. 対象となるWindows Updateを確認する
次の場所を開きます。
設定 → Windows Update → 更新の履歴
Windows 11 24H2・25H2・26H2の場合は、2026年9月22日のKB5124010、またはそれ以降の累積更新プログラムがインストールされているか確認します。
Windows 11 26H1の場合は、KB5124006またはそれ以降の更新プログラムが対象です。
26H2の場合、KB5124010を適用した環境ではOSビルド26300.9550になります。
更新の履歴にKB5124010やKB5124006が見つからなくても、それ以降の累積更新プログラムによって置き換えられている場合があります。
3. 接続先PCで管理者保護が有効か確認する
企業管理PCでは、利用者が自分で設定を変更する前に管理者へ確認してください。
ローカルポリシーを確認できる環境では、次の設定が関係します。
コンピューターの構成 → Windowsの設定 → セキュリティの設定 → ローカル ポリシー → セキュリティ オプション
確認するポリシーは、次の項目です。
ユーザー アカウント制御: 管理承認モードの種類を構成する
この設定が「管理者保護を使用した管理承認モード」に設定されている場合は、管理者保護が有効です。
ポリシー設定を変更した場合は、再起動が必要です。
0xC000000Dが出る場合の対処方法
2026年10月24日時点では、Microsoftはこの問題を「軽減」としており、一般提供版で完全に解決済みとはしていません。
Microsoftが案内している一時的な軽減策は、影響を受けている接続先PCで、管理者承認モードの種類を従来の設定へ戻し、管理者保護を一時的に無効にすることです。
ただし、管理者保護はWindowsのセキュリティ機能です。
0xC000000Dが発生していないPCまで無効にする必要はありません。
グループポリシーで管理者保護を一時的に無効にする方法
グループポリシーで管理しているPCでは、以下の設定を確認します。
- 「Windows」キー + 「R」キーを押します。
gpedit.mscと入力してEnterキーを押します。- 「コンピューターの構成」を開きます。
- 「Windowsの設定」を開きます。
- 「セキュリティの設定」を開きます。
- 「ローカル ポリシー」を開きます。
- 「セキュリティ オプション」を開きます。
- 「ユーザー アカウント制御: 管理承認モードの種類を構成する」を開きます。
管理者保護を使用する設定になっている場合は、一時的な軽減策として次の設定へ戻します。
レガシ管理者承認モード(既定)
設定を変更した場合は、PCを再起動してください。
Microsoftも、今回の問題の軽減策として、管理者承認モードの種類を従来の設定へ戻す方法を案内しています。
ただし、企業管理PCでは自己判断で変更しないでください。
ドメインのグループポリシーやIntuneなどで設定が配布されている場合は、ローカルで変更しても再度適用される可能性があります。
Microsoft Intuneで管理している場合
Microsoft Intuneでは、管理者保護に関係する設定として、Local Policies Security Optionsの以下の項目があります。
User Account Control Type Of Admin Approval Mode
Policy CSPでは次の設定に対応します。
./Device/Vendor/MSFT/Policy/Config/LocalPoliciesSecurityOptions/UserAccountControl_TypeOfAdminApprovalMode
| 値 | 内容 |
|---|---|
| 1 | レガシ管理者承認モード |
| 2 | 管理者保護を使用した管理者承認モード |
今回の問題を一時的に軽減する場合は、影響を受けるデバイスについて、管理者保護を使用する設定から従来の管理者承認モードへ戻します。
Intuneで管理しているPCの場合は、利用者がローカル設定を変更しても、Intuneポリシーによって再適用される場合があります。
そのため、情報システム部門やIntune管理者がポリシー側で対応してください。
管理者保護を無効にするときの注意点
管理者保護は、管理者権限を安全に利用するためのセキュリティ機能です。
0xC000000Dを回避する目的で無効にする場合でも、恒久的な対処として無条件にオフにすることはおすすめしません。
次の点に注意してください。
- 影響を受けているPCだけを対象にする
- 企業管理PCでは管理者が判断する
- Microsoftから修正更新プログラムが提供されたら、Windows Updateによる修正を優先する
- 問題解決後は組織のセキュリティ方針に従って管理者保護を再度有効にすることを検討する
リモートデスクトップ接続のために、Windows Defender Firewallやネットワーク レベル認証など、今回の問題と直接関係しないセキュリティ設定を無効にすることは避けてください。
管理者ユーザーなら0xC000000Dは発生しない?
Microsoftが今回の既知の問題として案内しているのは、非管理者ユーザーによるリモートデスクトップ接続です。
そのため、管理者アカウントでの接続は、今回確認されている問題の典型的な発生条件には含まれていません。
ただし、管理者アカウントでもリモートデスクトップ接続に失敗する場合は、別の原因が考えられます。
たとえば、次のような問題があります。
- リモートデスクトップが無効になっている
- 対象ユーザーにリモートログオン権限がない
- ファイアウォールで通信が遮断されている
- PC名やIPアドレスが間違っている
- ネットワークに到達できない
- 資格情報に問題がある
0xC000000Dが表示されない一般的な接続エラーまで、管理者保護が原因と判断しないでください。
Windowsセキュリティから管理者保護を確認できる場合もある
Microsoftは、Windowsセキュリティの「アカウント保護」から管理者保護を切り替える機能も案内しています。
利用できる環境では、次の場所から確認できます。
Windowsセキュリティ → アカウント保護 → 管理者保護
ただし、Windowsセキュリティから管理者保護を切り替える機能は、2026年10月時点ではプレビュー・段階展開中です。
そのため、すべてのWindows 11 PCに同じ設定項目が表示されるとは限りません。
企業管理環境では、Windowsセキュリティの画面よりも、Intuneやグループポリシーなどの管理設定を優先して確認してください。
Windowsセキュリティベースラインを使用している場合は注意
MicrosoftのWindowsセキュリティベースラインを使用している組織では、管理者保護がポリシーによって有効になっている場合があります。
Microsoftによると、2026年10月のWindowsセキュリティ更新以降、Windows 11 24H2・25H2・26H2のWindowsセキュリティベースラインでは、組織が設定を変更していない場合、管理者保護が既定で有効になります。
そのため、次の条件に当てはまる場合は今回の問題を優先して確認してください。
- 企業でWindowsセキュリティベースラインを適用している
- 対象となる2026年9月以降の更新プログラムを適用している
- 非管理者ユーザーだけRDP接続できなくなった
- エラー0xC000000Dが表示される
特に「管理者では接続できるが一般ユーザーでは接続できない」という場合は、今回の既知の問題と一致する可能性があります。
Windows Updateをアンインストールした方がよい?
0xC000000Dが発生するからといって、対象となるWindows Updateをすぐにアンインストールすることはおすすめしません。
累積更新プログラムには、リモートデスクトップ以外の不具合修正やセキュリティ更新も含まれています。
Microsoftが公式に案内している軽減策は、更新プログラムの削除ではなく、影響を受けるPCで管理者保護を一時的に無効にする方法です。
企業環境では、更新プログラムのロールバックを検討する前に、Microsoftの既知の問題と組織の更新管理方針を確認してください。
修正版Windows Updateはいつ提供される?
2026年10月24日時点で、MicrosoftのWindowsリリース正常性情報では、この問題は「軽減」となっています。
Microsoftは、今後のWindows Updateで問題を解決する予定としています。
一方、Release Preview Build 26200.9807 / 26300.9807では、管理者保護が有効なPCへの非管理者ユーザーのリモートデスクトップ接続を妨げる問題を修正する変更がテストされています。
ただし、Release Previewで修正されたからといって、すべての一般ユーザー向けWindows 11へ修正が提供済みという意味ではありません。
一般提供版では、Windows UpdateとMicrosoftのリリース正常性情報を確認してください。
0xC000000Dが出ない場合は設定を変更しない
対象となる更新プログラムをインストールしていても、すべてのPCで0xC000000Dが発生するわけではありません。
今回の問題には、管理者保護、ユーザー権限、リモートデスクトップホストとしての利用など複数の条件があります。
現在リモートデスクトップを正常に利用できている場合は、管理者保護を無効にする必要はありません。
問題が発生しているPCだけを対象に対処してください。
よくある質問
0xC000000Dはパスワードが間違っているエラーですか?
今回Microsoftが確認している既知の問題では、単純なパスワード間違いが原因ではありません。
管理者保護が有効なリモートPCへ非管理者ユーザーが接続するときに、接続処理が失敗する場合があります。
Windows 11 26H2だけの問題ですか?
いいえ。
Microsoftによると、Windows 11 24H2・25H2・26H1・26H2が影響を受ける可能性があります。
Windows Serverは今回の影響対象として掲載されていません。
26H1でも同じKBが原因ですか?
いいえ。
Windows 11 24H2・25H2・26H2ではKB5124010以降が関係しますが、Windows 11 26H1ではKB5124006以降が対象です。
KB5127648を入れれば直りますか?
2026年10月13日のKB5127648にも、この問題は既知の問題として掲載されています。
そのため、KB5127648をインストールしただけでは、この問題が完全に解決したとはいえません。
管理者保護を完全に無効にする必要がありますか?
Microsoftが案内しているのは、影響を受けているデバイスで管理者保護を一時的に無効にする軽減策です。
修正更新プログラムが一般提供された後は、組織のセキュリティ要件に応じて管理者保護を再度有効にすることを検討してください。
一般家庭のPCでも発生しますか?
条件を満たせば発生する可能性はあります。
ただし、管理者保護やWindowsセキュリティベースラインが関係するため、企業管理環境で確認する機会が多い問題です。
家庭用PCでRDPがつながらない場合は、今回の問題だけでなく、通常のリモートデスクトップ設定やネットワークも確認してください。
リモートデスクトップをオン・オフし直せば直りますか?
今回の0xC000000D問題は管理者保護との組み合わせが関係するため、リモートデスクトップを単純にオン・オフし直すだけでは改善しない可能性があります。
ファイアウォールを無効にすれば直りますか?
今回Microsoftが案内している既知の問題では、Windows Defender Firewallを無効にする対処は案内されていません。
0xC000000Dを理由にファイアウォールを無効にすることは避けてください。
Windows 11 26H2のその他の既知の問題
Windows 11 26H2では、リモートデスクトップ以外にもMicrosoftが確認している既知の問題があります。
現在の不具合と解決状況は、以下の記事でまとめています。
Microsoft公式情報
この問題の最新状況は、MicrosoftのWindowsリリース正常性情報で確認できます。
- Microsoft:Windows 11 バージョン26H2の既知の問題と通知
- Microsoft:Windows 11 バージョン26H1の既知の問題と通知
- Microsoft:KB5127648
- Microsoft:Windows 11の管理者保護
まとめ
Windows 11のリモートデスクトップ接続でエラー0xC000000Dが表示される場合は、2026年9月以降のWindows Updateと管理者保護の組み合わせによる既知の問題に該当している可能性があります。
主な条件は次のとおりです。
- Windows 11 24H2・25H2・26H1・26H2
- 24H2・25H2・26H2ではKB5124010以降をインストールしている
- 26H1ではKB5124006以降をインストールしている
- 接続先PCで管理者保護が有効
- 非管理者ユーザーがリモートデスクトップ接続する
- 0xC000000Dや「関数に渡されたトークンが無効です」と表示される
2026年10月24日時点では、Microsoftはこの問題を「軽減」としており、一般提供版では完全解決扱いになっていません。
影響を受ける企業管理PCでは、IT管理者がグループポリシーやIntuneを使用して、管理者承認モードを従来の設定へ一時的に戻すことで問題を軽減できます。
ただし、管理者保護はセキュリティ機能です。
正常にリモートデスクトップを利用できているPCまで無効にする必要はありません。
また、今回の問題と関係のないファイアウォールやネットワーク レベル認証などを無効にすることは避けてください。
今後Microsoftから一般提供版向けの修正更新プログラムが提供された場合は、管理者保護を無効にする回避策よりもWindows Updateによる修正を優先してください。
