Windows11でBitLocker回復キーがMicrosoftアカウントにない場合の確認方法

Windows11でBitLocker回復キーがMicrosoftアカウントにない場合は、別のMicrosoftアカウント、職場または学校アカウント、会社や学校の管理者、印刷した紙、USBメモリ、保存ファイルを順番に確認します。

この記事では、BitLocker回復キーがMicrosoftアカウントに表示されない原因、最初に確認すること、別アカウントや会社PCでの確認先、回復キーが見つからない場合にやってはいけないことを解説します。

 

BitLocker回復キーがMicrosoftアカウントにないときに最初に確認すること

Microsoftアカウントの回復キー画面にBitLocker回復キーが表示されない場合でも、すぐに初期化や解除ツールを試すのは避けてください。まず、回復画面に表示されている回復キーIDと、サインインしているアカウントを確認します。

確認すること 内容 判断
回復キーID BitLocker回復画面に表示されるID 最初の8桁を控える
確認したMicrosoftアカウント 現在サインインしているメールアドレス 初期設定時のアカウントと同じか確認する
PCの種類 個人PCか、会社・学校PCか 会社PCなら管理者へ確認する
初期設定した人 自分、家族、前任者、販売店、会社など 別の人のアカウントに保存されている可能性がある
他の保存先 印刷、USB、テキストファイル、外付けドライブなど Microsoftアカウント以外も探す

BitLocker回復キーは、必ずしも今見ているMicrosoftアカウントに保存されているとは限りません。PCを最初に設定したアカウントや、会社・学校の管理システムに保存されている場合があります。

 

Microsoftアカウントに回復キーがない主な原因

BitLocker回復キーがMicrosoftアカウントに表示されない場合、次のような原因が考えられます。

原因 起こりやすい状況 確認先
別のMicrosoftアカウントに保存されている 初期設定時と違うアカウントで確認している 過去に使ったメールアドレス
家族や前任者のアカウントで設定された PC購入時や初期設定を別の人が行った 初期設定した人のMicrosoftアカウント
職場または学校アカウントに保存されている 会社PC・学校PCとして使っている 職場または学校アカウント、管理者
会社の管理システムに保存されている Intune、Microsoft Entra ID、Active Directoryで管理されている 情報システム部門
USBや印刷で保存した BitLocker有効化時に別の保存先を選んだ USBメモリ、印刷物、保存ファイル
回復キーがバックアップされていない 設定や管理状態によって保存されていない 保存先をすべて確認する

「Microsoftアカウントにない」という状態は、「回復キーが存在しない」と同じではありません。まずは、保存先を広げて確認します。

 

別のMicrosoftアカウントを確認する

個人PCの場合、BitLocker回復キーはMicrosoftアカウントに保存されていることがあります。ただし、今使っているアカウントではなく、初期設定時に使った別のアカウントに保存されている場合があります。

  1. 別のスマホまたはPCでブラウザーを開く
  2. Microsoftアカウントの回復キー確認ページを開く
  3. 普段使っているMicrosoftアカウントでサインインする
  4. 回復キーIDと一致するキーがあるか確認する
  5. 見つからない場合は、別のMicrosoftアカウントでサインインし直す
  6. 以前使っていたOutlook、Hotmail、Live、個人メールのアカウントも確認する

Windows11の初期設定を家族や販売店、前任者が行った場合、その人のMicrosoftアカウントに回復キーが保存されている可能性もあります。

 

回復キーIDを見て一致するキーを探す

Microsoftアカウントに複数のBitLocker回復キーが表示される場合は、回復キーIDを見て一致するキーを探します。

  1. BitLocker回復画面を表示する
  2. 回復キーIDの最初の8桁をメモする
  3. Microsoftアカウントの回復キー一覧を開く
  4. キーIDが一致するものを探す
  5. 一致した48桁の回復キーを入力する

別のPCの回復キーを入力しても解除できません。複数のキーがある場合は、回復キーIDを必ず確認してください。

 

会社PC・学校PCの場合は管理者に確認する

会社PCや学校PCの場合、BitLocker回復キーが個人のMicrosoftアカウントではなく、会社や学校の管理システムに保存されていることがあります。

この場合、利用者本人がMicrosoftアカウントの画面を見ても、回復キーが表示されないことがあります。

  1. PC名を控える
  2. 資産管理番号を控える
  3. 利用者名を控える
  4. BitLocker回復画面の回復キーIDを控える
  5. 直前に行った操作や更新内容を整理する
  6. 情報システム部門または管理者に連絡する

会社PCでは、勝手に初期化したり、BIOS設定を変更したり、TPMをクリアしたりしないでください。TPMをクリアすると、TPMに関連付けられたキーやWindows HelloのPINなどに影響し、データ損失やサインイン不能につながる可能性があります。会社PC・学校PCでは、IT管理者の指示なくTPMをクリアしないでください。

 

職場または学校アカウントで確認できる場合

会社や学校で管理されているPCでは、職場または学校アカウントで回復キーを確認できる場合があります。

Microsoft Intuneに登録された職場または学校のデバイスでは、Company Portalから回復キーを取得できる場合があります。ただし、回復キーを表示するには、組織が管理しているBitLocker暗号化済みデバイスであること、職場または学校アカウントが登録されていること、表示権限があること、対応しているCompany Portalを利用していることなどが条件になります。

  1. 別の端末でCompany Portalにサインインする
  2. 「デバイス」を開く
  3. ロックアウトされたPCを選択する
  4. 「回復キーを取得」または類似の項目を確認する
  5. 表示された回復キーをBitLocker回復画面に入力する

Company Portalで回復キーを取得できるのは、組織に登録され、組織によって暗号化され、回復キーの表示権限があるデバイスに限られます。個人で暗号化したPCの回復キーがCompany Portalに表示されるとは限りません。

Company Portalで回復キーが表示されない場合や、操作方法が分からない場合は、情報システム部門に確認してください。

 

印刷した紙・USB・保存ファイルを確認する

BitLocker回復キーは、Microsoftアカウント以外に保存されている場合もあります。

確認先 見る場所 注意点
印刷した紙 PC購入時の書類、保管ファイル、設定時の印刷物 48桁の数字が記載されていないか確認する
USBメモリ BitLocker有効化時に使ったUSB 別のPCで中身を確認する
テキストファイル 外付けドライブ、NAS、別PC、クラウド保存先 暗号化された同じPC内だけに保存していると見られない
メール・チャット 自分宛てに送った記録、社内連絡 回復キーを平文で共有していないか注意する
家族・前任者・販売店 初期設定を行った人 その人のアカウントに保存されている場合がある

USBメモリや印刷物を探す場合は、回復キーIDと一致するものを確認してください。

 

Windows11の画面にMicrosoftアカウントのヒントが出る場合

Windows 11 バージョン24H2以降では、BitLocker回復画面に、回復キーに関連付けられているMicrosoftアカウントのヒントが表示される場合があります。

画面にアカウントのヒントが表示されている場合は、そのメールアドレスやアカウントを優先して確認してください。

ヒントが表示されていない場合でも、初期設定時に使ったアカウント、以前使っていたMicrosoftアカウント、家族や前任者のアカウントを確認する価値があります。

 

BitLocker回復キーが見つからない場合にやってはいけないこと

BitLocker回復キーが見つからない場合でも、次の操作は避けてください。

やってはいけないこと 理由
不明な解除ツールを使う データ破損や情報漏えいのリスクがあるため
TPMをクリアする TPMに関連付けられたキーやPINに影響し、データ損失やサインイン不能につながる可能性があるため
BIOS・UEFI設定をむやみに変更する 起動状態が変わり、原因切り分けが難しくなるため
すぐに初期化する 保存データを失う可能性があるため
会社PCを自己判断で再インストールする 社内管理や復旧対応に影響するため

BitLockerは、第三者がストレージ内のデータを読めないようにするための暗号化機能です。回復キーなしで簡単に解除できるものではありません。

 

Microsoftサポートに問い合わせれば回復キーを教えてもらえるのか

Microsoftサポートは、失われたBitLocker回復キーを取得、提供、再作成できません。

そのため、Microsoftアカウント、職場または学校アカウント、会社の管理者、印刷物、USB、保存ファイルなどを確認しても回復キーが見つからない場合、データを取り戻せない可能性があります。

重要なデータがある場合は、自己判断で操作を増やす前に、会社PCなら情報システム部門、個人PCならPCメーカーや信頼できるサポート先へ相談してください。

 

回復キーが見つかったあとにやること

BitLocker回復キーが見つかり、Windows11を起動できた場合は、再発に備えて次の作業を行います。

  1. 回復キーの保存先を再確認する
  2. Microsoftアカウントに対象PCの回復キーがあるか確認する
  3. 必要に応じて回復キーを印刷または別の安全な場所に保存する
  4. 会社PCの場合は管理者へ回復したことを共有する
  5. なぜ回復画面が出たのか原因を確認する

BitLocker回復画面が出た原因については、以下の記事で解説しています。

 

関連するWindows11設定

BitLockerやWindows11のセキュリティ設定については、以下の記事も参考にしてください。

 

まとめ

Windows11でBitLocker回復キーがMicrosoftアカウントにない場合は、まず確認しているMicrosoftアカウントが正しいか、回復キーIDが一致しているかを確認します。

そのうえで、別のMicrosoftアカウント、家族や前任者のアカウント、職場または学校アカウント、会社や学校の管理者、印刷した紙、USBメモリ、保存ファイルを順番に確認してください。

Microsoftサポートは、失われたBitLocker回復キーを取得、提供、再作成できません。回復キーが見つからない場合でも、TPMクリア、BIOS変更、不明な解除ツール、安易な初期化は避け、会社PCなら情報システム部門、個人PCならPCメーカーや信頼できるサポート先に相談しましょう。

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