Windows 11を26H2にアップデートした後、アプリケーションが動かなくなったり、周辺機器に不具合が発生したりして、以前の25H2に戻したい場合があります。
Windows 11 26H2から25H2へ戻すには、更新プログラム「KB5121794」をアンインストールする方法があります。
ただし、26H2をインストールした方法やPCの状態によって、利用できる手順は異なります。
この記事では、Windows 11 26H2から25H2へ戻す具体的な操作方法と、元に戻せない場合の対処方法を解説します。
Windows 11 26H2から25H2へ戻すことはできる?
Windows 11 26H2は、2026年9月29日に一般提供が開始されたバージョンです。
Windows 11の24H2・25H2・26H2は共通のシステム基盤を使用しており、Windows Updateでは「有効化パッケージ(Enablement Package)」によって26H2への切り替えが行われます。
この有効化パッケージが「KB5121794」です。
25H2から26H2へ更新した場合は、KB5121794をアンインストールすることで、Windowsを再インストールせずに25H2へ戻せる場合があります。
| 26H2のインストール方法 | 以前のバージョンへ戻す方法 |
|---|---|
| 25H2からWindows Updateで更新 | KB5121794のアンインストール |
| 24H2からWindows Updateで更新 | KB5121794のアンインストール |
| ISOファイルなどで上書きアップグレード | 「回復」の「戻る」を確認 |
| 26H2をクリーンインストール | 以前のバージョンを新規インストール |
| 購入時から26H2がインストールされている | 以前のバージョンを新規インストール |
注意:KB5121794をアンインストールすると、26H2へ更新する前のバージョンに戻ります。
- 更新前が25H2の場合:25H2へ戻る
- 更新前が24H2の場合:24H2へ戻る
24H2から26H2へ更新した端末でKB5121794を削除しても、25H2になるわけではありません。
また、PCの状態によってはKB5121794をアンインストールできない場合があります。
現在のWindows 11のバージョンを確認する
最初に、現在のWindows 11のバージョンを確認します。
- キーボードの「Windows」キーと「R」キーを同時に押します。
- 「ファイル名を指定して実行」が表示されたら、「winver」と入力します。
- 「OK」をクリックします。
- 「Windowsのバージョン情報」が表示されます。
「バージョン 26H2」と表示されていれば、Windows 11 26H2がインストールされています。
バージョンごとのOSビルド番号は、次のとおりです。
| Windows 11 | OSビルド番号 |
|---|---|
| 24H2 | 26100.xxxx |
| 25H2 | 26200.xxxx |
| 26H2 | 26300.xxxx |
OSビルド番号の末尾は、インストールされている更新プログラムによって異なります。
26H2であることを確認したら、次の手順へ進みます。
Windows 11 26H2から25H2へ戻す方法【KB5121794のアンインストール】
Windows 11 25H2からWindows Updateで26H2へアップデートした場合は、最初にこの方法を確認してください。
26H2への切り替えに使用された有効化パッケージ「KB5121794」をアンインストールすることで、25H2へ戻せる場合があります。
なお、管理者権限が必要になる場合があります。
作業前の注意事項
Windowsのバージョンを戻す前に、次の点を確認してください。
- 重要なファイルを外付けストレージなどへバックアップする
- 開いているファイルを保存し、アプリケーションを終了する
- ノートPCの場合はACアダプターを接続する
- BitLockerやデバイスの暗号化を使用している場合は、回復キーを確認する
BitLockerの回復キーは、Windowsの回復環境を使用する際などに必要になる場合があります。
作業中に予期しない問題が発生した場合に備えて、あらかじめ確認しておくことを推奨します。
手順① Windows Updateの更新履歴を開く
- 「スタート」ボタンを右クリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 左側のメニューから「Windows Update」をクリックします。
- 「更新の履歴」をクリックします。
Windows Updateによってインストールされた更新プログラムの履歴が表示されます。
手順② 更新プログラムのアンインストール画面を開く
「更新の履歴」画面を下にスクロールします。
「関連設定」にある「更新プログラムをアンインストールする」をクリックしてください。
アンインストール可能な更新プログラムの一覧が表示されます。
手順③ KB5121794をアンインストールする
更新プログラムの一覧から、次の項目を探します。
Feature Enablement for Windows (Ge) 26H2 (KB5121794)
これは、Windows 11 26H2への切り替えに使用される有効化パッケージです。
- 「Feature Enablement for Windows (Ge) 26H2 (KB5121794)」を確認します。
- 対象の更新プログラムの「アンインストール」をクリックします。
- 確認画面が表示された場合は、内容を確認してアンインストールを実行します。
- 処理が完了し、再起動を求められたらPCを再起動します。
アンインストールが正常に完了すると、26H2へ更新する前のWindows 11に戻ります。
25H2から更新した端末であれば、25H2に戻ります。
注意:KB5121794が表示されない場合や、アンインストールが失敗する場合もあります。
その場合は、無理に別の更新プログラムを削除しないでください。
次に説明する「回復」から戻す方法を確認します。
手順④ 25H2へ戻ったことを確認する
PCの再起動が完了したら、Windowsのバージョンを確認します。
- 「Windows」キーと「R」キーを同時に押します。
- 「winver」と入力します。
- 「OK」をクリックします。
「Windowsのバージョン情報」が表示されます。
次の状態になっていれば、25H2への切り替えは完了です。
- バージョン:25H2
- OSビルド:26200.xxxx
なお、KB5121794をアンインストールできるかどうかはPCの状態によって異なります。すべての端末で25H2への復元が保証されるわけではありません。
Windows 11の「回復」から25H2へ戻す方法
KB5121794がアンインストールできない場合は、Windowsの回復機能を確認します。
ISOファイルなどを使用して26H2へ上書きアップグレードした場合も、こちらの方法を確認してください。
Windows 11には、アップグレード前のバージョンへ戻すための「戻る」機能が用意されています。
ただし、この機能は通常、アップグレード後10日以内で、以前のWindowsを復元するためのファイルが残っている場合に利用できます。
手順① Windowsの回復画面を開く
- 「スタート」ボタンを右クリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 「システム」をクリックします。
- 「回復」をクリックします。
「回復オプション」が表示されます。
手順② 「戻る」をクリックする
回復オプションにある「戻る」を確認します。
「戻る」が選択できる場合は、クリックしてください。
以前のバージョンへ戻すための画面が表示されます。
手順③ 画面の案内に従って元に戻す
画面の案内に従って操作を進めます。
- 以前のバージョンへ戻す理由を選択します。
- 更新プログラムの確認画面が表示された場合は、必要に応じてスキップします。
- 表示される注意事項を確認します。
- 以前のWindowsで使用していたサインイン情報を確認します。
- 最終確認画面で、以前のバージョンへ戻す操作を実行します。
PCが再起動し、以前のWindowsへ戻す処理が始まります。
処理中はPCの電源を切らないでください。
正常に完了したら、「winver」でWindowsのバージョンを確認します。
「戻る」を実行するとファイルは削除される?
Microsoftによると、「戻る」機能では個人用ファイルは保持されます。
ただし、次のような変更は元に戻される場合があります。
- アップグレード後にインストールしたアプリケーション
- アップグレード後に追加・更新したドライバー
- アップグレード後に変更したWindowsの設定
個人用ファイルが保持される仕組みであっても、作業前には重要なデータをバックアップしてください。
「戻る」がグレーアウトして押せない場合
「回復」画面で「戻る」がグレーアウトしている、または項目が表示されない場合があります。
主な原因として、次のようなケースが考えられます。
- アップグレードから10日以上経過している
- 以前のWindowsの復元ファイルが削除されている
- Windows.oldなどの復元に必要なフォルダーが残っていない
- 26H2をクリーンインストールした
- PCの購入時から26H2がインストールされている
Microsoftでは、以前のWindowsへ戻す機能の利用期間を通常10日間としています。
また、復元には以前のWindowsのファイルが必要です。
具体的には、次のようなフォルダーが関係します。
- Windows.old
- $Windows.~BT
これらの復元に必要なファイルが削除されている場合、「戻る」機能は利用できません。
なお、10日間という制限は、主にWindowsの「戻る」機能に関するものです。
KB5121794をアンインストールする方法とは仕組みが異なります。
アップグレードから10日以上経過していても、KB5121794がアンインストール可能な状態であれば、以前のバージョンへ戻せる場合があります。
ただし、KB5121794を無期限にアンインストールできるという意味ではありません。
KB5121794も「戻る」も利用できない場合の対処方法
KB5121794がアンインストールできず、「回復」の「戻る」も利用できない場合は、以前のWindowsへ戻すための別の方法を検討します。
主な方法は、次の2つです。
- 26H2へ更新する前に作成したシステムイメージから復元する
- 25H2のインストールメディアを使用してWindowsを新規インストールする
更新前のシステムイメージが残っている場合は、そのバックアップから復元できる可能性があります。
バックアップがない場合は、25H2を新規インストールする方法を検討します。
25H2のインストールメディアを用意する
25H2をクリーンインストールする場合は、25H2のインストールメディアが必要です。
2026年10月2日現在、Microsoftの一般向けWindows 11ダウンロードページでは、最新版の26H2が提供されています。
そのため、現在のダウンロードページから取得したISOファイルを使用しても、25H2へ戻せるわけではありません。
25H2のインストールメディアを保存している場合や、正規のライセンス契約に基づいて25H2のメディアを入手できる場合は、そちらを使用します。
なお、クリーンインストールでは、インストール先のパーティションを削除・フォーマットすると、その領域に保存されているデータが削除されます。
また、アプリケーションやWindowsの設定も再構成が必要になります。
出所が不明なWebサイトからWindowsのISOファイルをダウンロードすることは避けてください。
メーカー製PCの場合は、25H2に対応したドライバーが提供されているかも確認してください。
「このPCをリセットする」で25H2に戻せる?
Windowsの「このPCをリセットする」は、特定のバージョンへ戻すための機能ではありません。
26H2がインストールされた端末でリセットを実行しても、25H2に戻るとは限りません。
そのため、25H2へのダウングレードを目的として、安易に「このPCをリセットする」を実行しないでください。
25H2へ戻した後、再び26H2にアップデートされるのを防ぐ方法
25H2への復元が完了しても、Windows Updateによって26H2が再び提供される場合があります。
継続して25H2を使用したい場合は、機能更新プログラムの対象バージョンを指定する方法があります。
Windows 11 Proなどでは、ローカルグループポリシーを使用して設定できます。
手順① ローカルグループポリシーエディターを開く
- 「Windows」キーと「R」キーを同時に押します。
- 「gpedit.msc」と入力します。
- 「OK」をクリックします。
ローカルグループポリシーエディターが起動します。
※Windows 11 Homeでは、通常この機能を利用できません。
手順② 対象のポリシーを開く
次の順番で開きます。
- コンピューターの構成
- 管理用テンプレート
- Windows コンポーネント
- Windows Update
- Windows Updateから提供される更新プログラムを管理する
「対象の機能更新プログラムのバージョンを選択する」をダブルクリックします。
※管理用テンプレートのバージョンによって、ポリシー名やフォルダー名が異なる場合があります。
手順③ 25H2を指定する
ポリシーを「有効」に変更します。
続いて、次の値を設定します。
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| Windows製品のバージョン | Windows 11 |
| 対象の機能更新プログラムのバージョン | 25H2 |
設定後、「OK」をクリックします。
必要に応じてPCを再起動し、ポリシーを反映してください。
この設定により、Windows Updateから提供される機能更新プログラムの対象バージョンを指定できます。
なお、これは26H2から25H2へダウングレードする設定ではありません。
25H2へ戻した後、再び26H2にアップデートされるのを抑制するための設定です。
また、このポリシーは通常のセキュリティ更新プログラムをすべて停止する設定ではありません。
ただし、25H2のサポート終了後も永続的に25H2を維持できるわけではありません。
会社で管理されているPCでは、ドメインのグループポリシーやIntuneなどによる更新管理が優先される場合があります。組織の管理方針に従ってください。
Windows 11 26H2から25H2へ戻す際のよくある質問
Q. 26H2へのアップデートから10日以上経過していても25H2に戻せますか?
KB5121794がアンインストール可能な状態であれば、以前のバージョンへ戻せる場合があります。
ただし、Windowsの「回復」にある「戻る」機能は、通常10日間の制限があります。
また、いずれの方法も利用できない場合があります。
Q. KB5121794が見つからない場合はどうすればよいですか?
「設定」→「システム」→「回復」を開き、「戻る」が利用できるか確認してください。
どちらも利用できない場合は、更新前のシステムイメージからの復元や、25H2の新規インストールなどを検討します。
Q. KB5121794以外の更新プログラムを削除しても25H2に戻せますか?
必ずしも戻せません。
毎月配信される累積更新プログラムを削除しても、26H2から25H2への切り替えになるとは限りません。
KB番号と更新プログラムの内容を確認せずに削除することは避けてください。
Q. システムの復元で25H2に戻せますか?
通常の「システムの復元」は、システムファイルやWindowsの設定などを過去の状態に復元する機能です。
Windows 11のバージョンを25H2へ戻すための専用機能ではありません。
Windowsのバージョンを戻す場合は、KB5121794のアンインストールまたは「回復」の「戻る」を確認してください。
Q. 26H2をクリーンインストールしたPCでも25H2に戻せますか?
26H2をクリーンインストールした場合は、通常、以前のWindowsを復元するためのファイルが存在しません。
そのため、25H2の正規インストールメディアを使用した新規インストールなどが必要になります。
ただし、更新前に作成したシステムイメージがある場合は、そこから復元できる可能性があります。
Windows 11 25H2から26H2へアップデートする方法
25H2へ戻した後、不具合の解消やアプリケーションの対応が確認できた場合は、26H2への再アップデートを検討できます。
Windows 11 25H2から26H2への更新は、Windows Updateから実行できます。
- 「スタート」ボタンを右クリックして「設定」を開きます。
- 「Windows Update」をクリックします。
- 必要に応じて「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにします。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 「Windows 11, version 26H2」が表示された場合は、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
- インストールが完了したら、PCを再起動します。
再起動後に「winver」を実行し、バージョンが26H2になっていることを確認してください。
なお、26H2は段階的に配信されているため、すべてのPCに同じタイミングで表示されるわけではありません。
互換性上の問題などによって更新が提供されない場合は、無理にインストールせず、MicrosoftやPCメーカーの情報を確認してください。
また、25H2を維持するために設定したグループポリシーがある場合は、アップデート前に設定内容を確認してください。
詳しいアップデート手順については、以下の記事で解説しています。
Windows 11 25H2から26H2にアップデートする方法|Windows Update・手動更新の手順
まとめ
Windows 11 26H2から25H2へ戻す場合は、まず「KB5121794」をアンインストールできるか確認してください。
25H2から有効化パッケージを使用して26H2へ更新した端末であれば、Windowsを再インストールせずに25H2へ戻せる場合があります。
KB5121794がアンインストールできない場合は、「設定」→「システム」→「回復」の「戻る」を確認します。
ただし、「戻る」機能は通常10日間という制限があります。
どちらの方法も利用できない場合は、更新前のシステムイメージからの復元や、25H2の新規インストールなどを検討してください。
また、25H2へ戻した後も、Windows Updateによって26H2が再び提供される可能性があります。
引き続き25H2を使用する場合は、更新ポリシーを確認しておきましょう。
いずれの場合も、作業前には重要なデータをバックアップし、復元後は「winver」でWindowsのバージョンを確認してください。
