Windows11で「Microsoftサポート」「ウイルスに感染しています」「今すぐ電話してください」などの警告画面が表示された場合は、まず電話番号に連絡しないでください。
電話番号付きの警告画面は、Microsoftサポートを装った偽警告やサポート詐欺の可能性があります。Microsoft公式サポートでも、Microsoftのエラーや警告メッセージに電話番号は含まれないと案内されています。
この記事では、Windows11でMicrosoftサポートを名乗る警告画面が出たときの閉じ方、Windowsセキュリティで確認する方法、電話してしまった場合の確認ポイントを解説します。
WindowsセキュリティやMicrosoft Defenderの基本的な確認方法は、以下の記事でも解説しています。
Windows11でMicrosoftサポートを名乗る警告画面が出たときに最初にやること
| 表示された内容 | 考えられる状態 | 最初にやること |
|---|---|---|
| Microsoftサポートに電話するよう表示される | 偽警告やサポート詐欺の可能性 | 電話せず、ブラウザを閉じます。 |
| ウイルス感染と大きく表示される | 不安をあおる偽警告の可能性 | Windowsセキュリティでスキャンします。 |
| 画面が閉じられない | ブラウザが全画面表示になっている、またはポップアップが繰り返し表示されている | タスクマネージャーでブラウザを終了します。 |
| 通知が何度も出る | ブラウザ通知を許可している可能性 | EdgeやChromeの通知設定を確認します。 |
| 電話や遠隔操作をしてしまった | 個人情報、決済情報、遠隔操作のリスク | ネットワーク切断、カード会社、管理者への相談を優先します。 |
警告画面が出ても、すぐにPCが壊れている、ウイルスに感染していると決めつける必要はありません。
まずは次のことを守ってください。
- 表示された電話番号に電話しない
- クレジットカード番号や個人情報を入力しない
- 遠隔操作アプリを入れない
- ギフトカードや暗号資産で支払わない
- 不明なセキュリティソフトを入れない
- 会社PCの場合は管理者や情報システム部門へ連絡する
特に「今すぐ電話しないと危険」「PCがロックされています」「データが消えます」など、強い言葉で急がせる表示には注意してください。
Microsoftサポートを名乗る警告画面が偽物の可能性が高い理由
Microsoftサポートを名乗る警告画面の中には、実際のWindowsの警告ではなく、Webページ上に表示された偽警告があります。
Microsoft公式サポートでは、サポート詐欺について、存在しないPCやソフトウェアの問題を修復するように見せかけて、支払いや個人情報の入力、遠隔操作を求める手口があると説明されています。
また、Microsoftのエラーや警告メッセージに電話番号は含まれません。電話番号が表示され、「今すぐ電話してください」と案内される場合は、偽警告を疑ってください。
公式情報を確認したい場合は、以下のMicrosoftサポートページも参考になります。
警告画面を閉じる方法
Microsoftサポートを名乗る警告画面が出た場合は、まずブラウザを閉じます。
- 警告画面の中に表示されたボタンや電話番号は押しません。
- ブラウザのタブを閉じます。
- タブを閉じられない場合は、ブラウザ全体を閉じます。
- 閉じられない場合は、タスクマネージャーでEdgeやChromeを終了します。
- PCを再起動します。
- 再起動後、同じ警告画面が出たページを開かないようにします。
警告画面が全画面表示になっている場合は、Escキーを押す、またはAlt + F4キーで閉じられる場合があります。
それでも閉じられない場合は、タスクマネージャーを使ってブラウザを終了してください。
タスクマネージャーで終了する場合は、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefoxなど、開いているブラウザを選んで終了します。内容が分からないWindowsのシステム関連プロセスは終了しないでください。
Windowsセキュリティでウイルススキャンを実行する
警告画面を閉じたあと、不安が残る場合はWindowsセキュリティでウイルススキャンを実行します。
- スタートボタンをクリックします。
- 「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティを開く」をクリックします。
- 「ウイルスと脅威の防止」を開きます。
- まずは「クイックスキャン」を実行します。
通常は、まずクイックスキャンで確認します。警告画面が何度も出る、不明なアプリを入れてしまった、遠隔操作を許可してしまったなど、不安が大きい場合は、フルスキャンやMicrosoft Defenderオフラインスキャンも検討します。
保護の履歴を確認する
Windowsセキュリティでスキャンしたあとは、保護の履歴も確認します。
保護の履歴では、Microsoft Defenderが検出した項目や、ブロックされた可能性のある項目を確認できます。
- Windowsセキュリティを開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
- 「保護の履歴」をクリックします。
- 検出やブロックの履歴がないか確認します。
保護の履歴の開き方や見方は、以下の記事で詳しく解説しています。
Windowsセキュリティが開かない場合
警告画面を閉じたあと、Windowsセキュリティを開こうとしても開かない場合があります。
その場合は、PCの再起動、Windows Update、設定アプリからの開き直し、検索からの起動を順番に確認してください。
会社PCや学校PCでは、Windowsセキュリティの一部項目が管理者によって制限されている場合があります。自己判断で設定を変更せず、管理者や情報システム部門に確認してください。
ブラウザ通知やポップアップを確認する
警告画面を閉じても、右下に通知が何度も表示される場合は、Microsoft Edgeで不審なWebサイトの通知を許可している可能性があります。
最新版のMicrosoft Edgeでは、次の手順で通知を許可しているサイトを確認できます。
- Microsoft Edgeを開きます。
- 右上の「…」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 左側のメニューから「プライバシー/検索/サービス」をクリックします。
- 「サイトのアクセス許可」を開きます。
- 「すべてのサイト」をクリックします。
- 不審なサイトを選択します。
- 「通知」の設定を確認し、不要な場合は「ブロック」に変更します。
すでに警告通知を出しているサイトが分かっている場合は、アドレスバー左側のサイト情報アイコンから、そのサイトのアクセス許可を確認できる場合もあります。
また、警告画面が別ウィンドウや別タブで何度も開く場合は、ポップアップとリダイレクトの設定も確認してください。
- Microsoft Edgeを開きます。
- 右上の「…」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 「プライバシー/検索/サービス」をクリックします。
- 「サイトのアクセス許可」を開きます。
- 「すべてのアクセス許可」をクリックします。
- 「ポップアップとリダイレクト」を開きます。
- 不審なサイトが許可されていないか確認します。
画面名はMicrosoft Edgeのバージョンによって少し変わる場合があります。その場合は、Edgeの設定画面上部の検索欄に「通知」または「ポップアップ」と入力して探してください。
電話してしまった場合に確認すること
Microsoftサポートを名乗る警告画面に表示された電話番号へ電話してしまった場合は、落ち着いて状況を分けて確認します。
電話しただけの場合
電話しただけで、個人情報や支払い情報を伝えていない場合は、すぐに電話を切ります。
- 相手の指示に従って操作しない
- 名前、住所、メールアドレス、電話番号を伝えない
- Microsoftアカウントの情報を伝えない
- クレジットカード番号を伝えない
- 遠隔操作アプリを入れない
相手が強い口調で急がせてきても、従う必要はありません。
遠隔操作を許可してしまった場合
遠隔操作アプリを入れた、または相手にPCを操作させた場合は、すぐにネットワークを切断します。
- Wi-Fiをオフにする
- LANケーブルを抜く
- 遠隔操作アプリを終了する
- 会社PCの場合はすぐ管理者へ連絡する
- 別の安全な端末からパスワード変更を検討する
遠隔操作を許可した場合は、通常の警告画面よりもリスクが高くなります。Windowsセキュリティのスキャンだけで終わらせず、アカウント、支払い情報、インストールされたアプリも確認してください。
クレジットカード番号を伝えた場合
クレジットカード番号を伝えた、支払いをした、ギフトカードを購入した場合は、カード会社や決済事業者へ連絡してください。
- カード会社へ連絡する
- 利用停止や再発行が必要か確認する
- 身に覚えのない請求がないか確認する
- ギフトカード番号を伝えた場合は購入元にも相談する
- 必要に応じて警察や消費生活センターへ相談する
返金や補償の可否は、カード会社や決済事業者の判断になります。この記事では返金を断定しません。
ただし、クレジットカード番号を伝えた、支払いをした、身に覚えのない請求がある場合は、できるだけ早くカード会社や決済事業者へ連絡し、支払い停止、利用停止、カード再発行、補償や救済措置の対象になるかを確認してください。
Microsoftアカウントやパスワードを伝えた場合
Microsoftアカウント、メールアドレス、パスワードを伝えてしまった場合は、別の安全な端末からパスワード変更を検討してください。
- Microsoftアカウントのパスワードを変更する
- 同じパスワードを使っている他サービスも変更する
- 不審なサインイン履歴がないか確認する
- 可能であれば2段階認証を確認する
遠隔操作を許可したPCからすぐにパスワード変更を行うのではなく、別の安全な端末から操作する方が安全です。
やってはいけないこと
Microsoftサポートを名乗る警告画面が出たときは、次の操作をしないでください。
- 表示された電話番号へ電話する
- 警告画面内のボタンを押す
- 遠隔操作アプリを入れる
- クレジットカード番号を入力する
- ギフトカードを購入して番号を伝える
- 暗号資産で支払う
- 不明なセキュリティソフトを入れる
- 相手の指示どおりにPCを操作する
- 会社PCを自己判断で初期化する
Microsoft公式サポートでは、Microsoftがサポート料金として暗号資産やギフトカードでの支払いを求めることはないと案内されています。
会社PCで警告画面が出た場合
会社PCや学校PCでMicrosoftサポートを名乗る警告画面が出た場合は、自己判断で深追いしないでください。
- 電話しない
- 支払わない
- 遠隔操作を許可しない
- 不明なソフトを入れない
- 画面の内容をメモする
- 可能であればスクリーンショットを保存する
- 管理者や情報システム部門へ連絡する
会社PCでは、セキュリティソフト、ネットワーク、ログ管理、端末管理が個人PCとは異なる場合があります。勝手に初期化したり、セキュリティ設定を変更したりしないでください。
関連するWindowsセキュリティ設定
Microsoftサポートを名乗る警告画面が出たあとは、Windowsセキュリティ、ウイルススキャン、保護の履歴を確認すると状況を整理しやすくなります。
- Windows11でWindowsセキュリティはどこ?Defender・ウイルススキャン・保護履歴を確認する方法
- Windows11でウイルススキャンを実行する方法|クイックスキャン・フルスキャン・Defenderオフラインスキャン
- Windows11で保護の履歴はどこ?Defenderの検出履歴・ブロック履歴を確認する方法
- Windows11でWindowsセキュリティが開かない原因と対処法|表示されない・起動しないときの確認方法
- Windows11でタスクマネージャーはどこ?ショートカットキー・右クリックで開く方法
よくある質問
Microsoftサポートを名乗る警告画面は本物ですか?
電話番号付きで「今すぐ電話してください」と表示される警告画面は、偽警告やサポート詐欺の可能性があります。Microsoftのエラーや警告メッセージには電話番号は含まれません。
警告画面を閉じただけで大丈夫ですか?
電話していない、遠隔操作を許可していない、支払い情報を入力していない場合は、まずブラウザを閉じ、Windowsセキュリティでスキャンしてください。
警告画面が閉じられない場合はどうすればよいですか?
タブやブラウザを閉じられない場合は、タスクマネージャーでブラウザを終了します。それでも改善しない場合は、PCを再起動してください。
電話してしまった場合はどうすればよいですか?
すぐに電話を切り、個人情報、支払い情報、遠隔操作の有無を確認してください。クレジットカード番号を伝えた場合はカード会社へ、会社PCの場合は管理者へ連絡してください。
遠隔操作アプリを入れてしまった場合はどうすればよいですか?
すぐにネットワークを切断し、遠隔操作アプリを終了してください。会社PCの場合は管理者へ連絡し、個人PCの場合もWindowsセキュリティでスキャンし、アカウントや支払い情報を確認してください。
不明なセキュリティソフトを入れた方がよいですか?
警告画面や広告から案内された不明なセキュリティソフトは入れないでください。まずはWindows標準のWindowsセキュリティでスキャンし、必要に応じてMicrosoft公式情報や管理者に確認してください。
まとめ
Windows11でMicrosoftサポートを名乗る警告画面が出た場合は、まず電話番号に連絡しないでください。
- 電話番号付きの警告画面は偽警告の可能性がある
- Microsoftのエラーや警告メッセージには電話番号は含まれない
- 警告画面内のボタンや電話番号を押さない
- ブラウザを閉じる
- 閉じられない場合はタスクマネージャーでブラウザを終了する
- Windowsセキュリティでクイックスキャンを実行する
- 必要に応じて保護の履歴を確認する
- 電話してしまった場合は、個人情報・支払い・遠隔操作の有無を確認する
- クレジットカード番号を伝えた場合はカード会社へ連絡する
- 会社PCでは必ず管理者や情報システム部門へ連絡する
不安をあおる警告画面が出ても、焦って電話したり、遠隔操作を許可したり、不明なソフトを入れたりしないことが大切です。
まずは画面を閉じ、Windowsセキュリティでスキャンし、保護の履歴を確認してください。
