パソコンの動作が不安定になったり、周辺機器が正しく動作しないと感じたとき、ドライバーのバージョンを確認することは重要な手がかりとなります。この記事では、Windows11でドライバーのバージョンを確認する方法を画像なしでもわかりやすく丁寧に解説します。
✅ そもそもドライバーとは?
ドライバー(driver)とは、パソコンのOS(Windows)と周辺機器(プリンター、グラフィックボード、キーボードなど)との橋渡しをするソフトウェアのことです。
正しいバージョンがインストールされていないと、機器が正しく動作しない原因になります。
🔍 ドライバーのバージョンを確認する手順
【方法①】デバイスマネージャーから確認する
スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「デバイスマネージャー」を選択
一覧から確認したいデバイスカテゴリを展開(例:ディスプレイアダプター)
対象デバイスをダブルクリック
「ドライバー」タブを開く
「ドライバーのバージョン」が表示されます
ポイント:
ドライバー提供元がMicrosoftの場合、Windows標準のものです。
製造元(IntelやNVIDIAなど)の場合は、独自提供のドライバーです。
【方法②】PowerShellで確認する
スタートボタンを右クリックし「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択
「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら「はい」を選択
以下のコマンドを入力してEnter
Get-WmiObject Win32_PnPSignedDriver | Select-Object DeviceName, DriverVersion, DriverProviderName
ドライバー名とバージョン、提供元が一覧で表示されます。
特定デバイスで絞り込みたい場合の例:
Get-WmiObject Win32_PnPSignedDriver | Where-Object {$_.DeviceName -like "*NVIDIA*"} | Select-Object DeviceName, DriverVersion
⚠ ドライバーバージョン確認時の注意点
- 安定動作している場合は、無理に更新しないのが鉄則です。
- 自動アップデートされてしまう場合は、Windows Updateの設定を見直しましょう。
- 公式サイトでの互換性情報をよく確認しましょう。
💡 管理者の視点から
企業や職場のパソコン管理をしていると、特定のドライバー更新が業務アプリの不具合を引き起こすことがあります。
安易な自動更新を防ぐためには、ドライバーバージョンの把握と定期的なログ取得が重要です。
🧩 トラブル時の対策と併せて知っておきたい情報
- ドライバーのロールバック方法: デバイスマネージャーの「ドライバー」タブから「ドライバーを元に戻す」を選択
- 最新ドライバーのダウンロード先: 周辺機器メーカーの公式サイトで型番ごとに確認
まとめ
ドライバーのバージョン確認は、トラブル時の原因特定や適切なアップデート判断に欠かせない作業です。
Windows11では、デバイスマネージャーやPowerShellを使えば簡単に確認が可能です。
安定性と互換性を重視しつつ、適切なドライバー管理を心がけましょう。