Wi-Fiの接続が遅かったり、不安定だったりする場合、電波強度を確認することが問題解決の第一歩になります。本記事では、Windows 11でWi-Fiの電波強度を確認する方法を解説します。
Wi-Fiの電波強度を確認するメリット
Wi-Fiの電波が弱いと、以下のような問題が発生することがあります。
- インターネットの速度が遅くなる
- 動画が途中で止まる
- オンラインゲームでラグが発生する
- リモートワーク中のビデオ通話が途切れる
電波の強度を正確に確認することで、原因を特定し、適切な対策を講じることができます。
タスクバーのWi-Fiアイコンで確認する(簡易方法)
最も簡単な方法は、タスクバーのWi-Fiアイコンを確認する方法です。
タスクバーの右下にあるWi-Fiアイコンを確認
目安
- 4本:非常に良好(最適な状態)
- 3本:良好(快適に利用可能)
- 2本:やや弱い(接続はできるが、不安定になる可能性あり)
- 1本以下:非常に弱い(通信速度が遅くなる、切断されやすい)
💡 注意:これはあくまで簡易的な確認方法であり、詳細な数値データは表示されません。
コマンドプロンプトで詳細な電波強度を確認する
より正確な数値でWi-Fiの電波強度を確認したい場合、コマンドプロンプトを使用する方法があります。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「cmd」と入力してEnterキーを押す
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す
- 「シグナル」の数値を確認する
シグナル(信号強度)の目安
- 100%~80%:非常に良好
- 79%~60%:良好
- 59%~40%:やや弱い
- 39%以下:非常に弱い(通信障害の可能性あり)
💡 注意:数値が低い場合は、ルーターの設置場所を変更する、Wi-Fiの周波数帯を切り替える(2.4GHz⇔5GHz)などの対策を検討しましょう。
Windows PowerShellを使った確認方法
PowerShellを使うと、接続可能なWi-Fiネットワークの電波強度を一覧で表示できます。
- Windows + Xキーを押し、「Windowsターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す
- 各Wi-Fiネットワークの「シグナル」値を確認する
この方法のメリット
- 自分のWi-Fiだけでなく、周囲のWi-Fiの電波強度も確認可能
- どのルーターが一番強い電波を出しているかが分かる
💡 注意:公共Wi-Fiの電波が強くても、セキュリティ面で安全とは限りません。暗号化されていないWi-Fiには接続しないようにしましょう。
無料ツールを使用して視覚的に確認する(上級者向け)
さらに詳細なデータを確認するには、専用のツールを使う方法があります。
おすすめツール
ツール名 | 特徴 |
---|---|
Wi-Fi Analyzer(Microsoft Store) | グラフで電波強度を視覚的に確認可能 |
NetSpot(無料版あり) | 周囲のWi-Fiとの干渉を分析できる |
inSSIDer(無料版あり) | 詳細なWi-Fi情報を確認できる |
💡 注意:インストール時に不要なソフトが付属しないよう、公式サイトやMicrosoft Storeからダウンロードしましょう。
Wi-Fiの電波強度が低いときの対策
Wi-Fiの電波強度が低い場合、以下の対策を試してみましょう。
- ルーターの位置を見直す(壁や家具の影響を受けにくい中央に配置)
- 周波数帯を切り替える(2.4GHzは遠くまで届くが混雑しやすい、5GHzは速いが障害物に弱い)
- Wi-Fiのチャンネルを変更する(混雑していないチャンネルを選択)
- Wi-Fi中継機を導入する(電波の届かない場所をカバー)
- 有線LANを利用する(可能であれば、最も安定した通信が可能)
まとめ
Windows 11でWi-Fiの電波強度を確認する方法は、以下のようにいくつかの手段があります。
方法 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|
タスクバーのWi-Fiアイコン | ★☆☆ | すぐに確認できるが、詳細な数値は分からない |
コマンドプロンプト | ★★☆ | 正確な電波強度(%)を確認可能 |
PowerShell | ★★★ | 周囲のWi-Fi状況まで確認可能 |
専用ツール | ★★★ | グラフ表示など、より詳細な分析が可能 |
Wi-Fiの電波が弱いと感じたら、まずは簡単な方法で確認し、必要に応じて詳細なチェックや改善策を試してみましょう。