GoogleスプレッドシートのIFERROR関数の使用方法を解説します。
IFERROR関数とは
セルの値に間違えがありエラーの場合に指定した値を返す関数です。
値がエラーの場合に空白を表示させたり、特定の文字列や値を返すことができます。
エラー一覧
エラー名 | 内容 | 例 |
---|---|---|
#DIV/0! | 0での除算 | 8/0 |
#REF! | 参照先のセルや行や列が削除された | |
#NAME? | 関数名が正しくない 関数の数値の範囲を超えている | SU() |
#N/A | 計算や検索対象の処理データがない | |
#VALUE! | 関数の引数が間違っている セルの値が不適切 | SUM("合計") |
#NUM! | 関数や数式で使用できる数値の範囲を超え不適切 | 10^309 |
#ERROR! | 数式の解析エラー セルの範囲指定に「:」や「,」なく間違いがある | SUM(A1 A5) |
書式
IFERROR(値, エラーの場合の値)
引数 | 内容 |
---|---|
第1引数(必須) ・値 | エラーかどうか確認する値 |
第2引数(必須) ・エラーの場合の値 | 第1引数の値がエラーの場合に返す値を指定する |
使用例
本社、各支店の前年売上と当期売上から前年比を表示させる表です。
上の図ではセルD5に「#VALUE!」のエラー値が出力されています。エラーが発生している原因はセルB5に「-」が入力されている為、セルの値が不適切になっているからです。
この表をIFERROR関数を使用しエラーが発生した場合に「前年比なし」と表示させるようにします。セルD5に元々入力されていた数式「=(C5-B5)/B5」を下記のように変更しました。
=IFERROR((C5-B5)/B5, “前年比なし”)