「特定のサイトをブロックしたい」「ローカルでの動作確認をしたい」——そんな時に便利なのがHOSTSファイルです。
Windows11でも編集は可能ですが、操作には注意が必要です。この記事では、初心者でもわかるようにHOSTSファイルの場所と編集方法、注意点や活用例を詳しく解説します。
✅ HOSTSファイルとは?
HOSTSファイルは、ドメイン名とIPアドレスを手動で関連付けるテキストファイルです。通常、Webサイトへのアクセス時にはDNSを通じてIPが解決されますが、HOSTSファイルに記述があるとそちらが優先されます。
🔹 主な用途
- 特定のWebサイトをブロック(例:広告・SNS)
- ローカルサーバーでのテスト
- DNS障害時の一時対応
📁 Windows11におけるHOSTSファイルの場所
以下のパスにあります:
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
※「hosts」ファイルには拡張子がありません。見つからない場合は、拡張子の表示設定を確認してみましょう。
✍️ HOSTSファイルを編集する方法(管理者権限が必要)
手順①:メモ帳を「管理者として実行」
- スタートメニューで「メモ帳」と検索
- 表示された「メモ帳」を右クリック→管理者として実行
手順②:HOSTSファイルを開く
- メモ帳で「ファイル」→「開く」をクリック
- 「C:\Windows\System32\drivers\etc」に移動
- ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更
- 「hosts」を選択して開く
手順③:必要な編集を行う
例)以下のように記述すれば、example.comは127.0.0.1(ローカル)に向きます:
127.0.0.1 example.com
手順④:上書き保存
保存できない場合は、管理者権限で開いていない可能性があります。
⚠ 注意点(初心者は必ず確認)
1. 必ずバックアップを取ること!
誤って編集すると、インターネットの接続トラブルやサービス障害の原因になります。ファイルをコピーして別名で保存しておきましょう。
2. コメントの書き方に注意
行頭に「#」をつけると、その行は無効(コメント)になります。設定の有効・無効を切り替えるときに便利です。
3. IPアドレスやドメインの綴りミスに注意
誤入力でも保存されてしまうため、設定後は実際に動作確認を必ず行いましょう。
💡【補足】HOSTSファイルを使った便利な活用例
🔸SNS制限(子供用PCや作業集中用)
127.0.0.1 www.instagram.com 127.0.0.1 twitter.com
🔸ローカルテスト(開発者向け)
192.168.1.10 mytest.local
ブラウザで http://mytest.local
にアクセス可能になります。
🔸広告ブロックの簡易設定
広告サーバーのドメインを127.0.0.1に向けて表示を防ぐ方法もあります(ただし自己責任で行ってください)。
🛠 編集後に動作確認するには?
- ブラウザのキャッシュをクリアする(またはシークレットモードで確認)
- コマンドプロンプトで
ipconfig /flushdns
を実行してDNSキャッシュをクリア
✅ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
ファイル場所 | C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts |
編集方法 | 管理者権限のメモ帳で開く |
注意点 | バックアップ必須、編集後の確認も忘れずに |
活用例 | サイトブロック、開発テスト、広告制御など |
HOSTSファイルは、Windowsの設定を柔軟にコントロールできる強力なツールです。ただし、システムに影響を与えるため、安易に触らず、知識を持って活用することが大切です。
✍ 補足:初心者でも安心!HOSTSファイル編集支援ソフトもある
HOSTSファイルをGUIで管理できる無料ソフトもあります。初心者はこうしたツールを使うのもおすすめです。
- HostsMan(英語)
- BlueLife Hosts Editor(簡単なUIで編集可能)