Windows11|仮想メモリを設定しパフォーマンスを向上させる方法

パソコンの動作が遅くなったと感じたとき、真っ先に考えるのが「メモリ不足」ではないでしょうか。Windows 11には、仮想メモリという便利な仕組みがあり、適切に設定することでパフォーマンスの改善が期待できます

この記事では、仮想メモリの基本から、設定方法、注意点までを詳しく解説します。

 

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仮想メモリとは?

仮想メモリとは、物理メモリ(RAM)が足りない場合に、一時的にストレージ(HDDやSSD)をメモリとして利用する仕組みです。

実際には「pagefile.sys」というファイルが使われ、パソコンの動作を支えています。

 

仮想メモリを設定するメリット

  • メモリ不足時の動作不安定を防ぐ
  • ソフトの強制終了やフリーズの回避
  • マルチタスク時の安定性向上
  • ゲームや高負荷アプリでの動作改善

搭載メモリが8GB以下のパソコンでは効果が大きいです。

 

仮想メモリの適切なサイズとは?

推奨サイズ(Microsoftの目安)

  • 初期サイズ(MB):搭載RAMと同じ容量
  • 最大サイズ(MB):搭載RAM × 1.5~3倍

例:8GB RAM(8192MB)の場合

  • 初期サイズ:8192MB
  • 最大サイズ:12288MB〜24576MB

💡 独自ポイント:SSDを使っている場合、仮想メモリの読み書きが高速になるため、設定の効果が出やすいです。逆に、HDDではパフォーマンス改善が限定的な場合も。

 

Windows 11で仮想メモリを設定する手順

スタートメニューを開いて「設定(歯車アイコン)」をクリック

 

「システム」→「バージョン情報」をクリック

 

「システムの詳細設定」をクリック

 

「詳細設定」タブを選択し「パフォーマンス」欄の「設定(S)」をクリック

 

「仮想メモリ」欄の「変更(C)」をクリック

 

「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理する」のチェックを外す

 

任意のドライブを選び、「カスタムサイズ」にチェックを入れる

 

初期サイズと最大サイズを入力し、「設定」→「OK」

 

※再起動が必要です。設定後はパソコンを再起動してください。

 

注意点とよくある失敗

注意点 解説
サイズを大きくしすぎない SSDの寿命を縮める可能性があります
ページファイルを無効にしない システムの不安定やアプリのクラッシュの原因に
HDD使用時の体感速度に期待しすぎない あくまで補助的な役割です

 

仮想メモリ以外のパフォーマンス改善方法

  • スタートアップアプリの見直し
  • 不要なサービスの無効化
  • ディスククリーンアップと最適化
  • RAMの増設(可能な場合)
  • バックグラウンドアプリの制御

 

まとめ

仮想メモリは、Windows 11のパフォーマンス改善に効果的な手段です。特にメモリが少ないPCでは、設定だけで動作が安定する可能性もあります

ただし万能ではなく、適切なサイズ設定やストレージの種類(SSD推奨)を踏まえて調整することが大切です。

この記事のポイント
・仮想メモリはRAM不足の補助役
・SSD搭載PCではより効果的
・サイズの設定には注意が必要
・他の改善策との併用が効果的

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