Windows 11を使用していると、意図せずにプリンターが削除されてしまうことがあります。特に職場環境では、共有プリンターが誤って削除されると印刷業務が止まり、業務全体に影響を及ぼすリスクも。この記事では、ユーザーによるプリンターの削除を禁止する方法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- Windows11でプリンター削除を制限する方法
- グループポリシーを使ったセキュリティ設定手順
- 個人PCで使えるレジストリエディタの応用
プリンター削除を禁止する理由とは?
多くの企業や家庭では、1台のプリンターを複数人で共有しています。そのため、以下のようなトラブルが起きることがあります。
- 間違ってプリンターを削除してしまった
- 権限のあるユーザーでなくても設定を変更できてしまう
- プリンター削除→再設定によりサポートコストがかかる
こうした問題を防ぐには、「削除操作」自体を無効化する設定が有効です。
グループポリシーによるプリンター削除の禁止(Pro版以上)
対応エディション
- Windows 11 Pro
- Enterprise
- Education
※Homeエディションではグループポリシーは使えません
設定手順
「Win + R」キーを押して「gpedit.msc」と入力
「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「コントロールパネル」→「プリンター」へ移動
「プリンターを削除できないようにする」をダブルクリック
「有効」に設定し、「OK」
この設定により、ユーザーがGUIからプリンターを削除できなくなります。
Homeエディション向け:レジストリで制限する方法
※バックアップを取った上で編集してください
設定手順
「Win + R」→「regedit」でレジストリエディタを起動
「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer」へ移動
「Explorer」を右クリック→「新規」→「DWORD(32ビット)値(D)」をクリック
DWORDの名前を「NoDeletePrinter」と入力
「NoDeletePrinter」をダブルクリックで開き、値を「1」を入力し「OK」
セキュリティと安定運用にも貢献
プリンター削除の制限は、次のようなメリットもあります。
- 情シス部門の問い合わせ削減
- 印刷トラブルの再発防止
- 利用状況の一貫性維持
- セキュリティポリシー遵守の一助
まとめ
Windows 11でプリンターの削除を禁止することで、トラブルを未然に防ぎ、業務の安定性やセキュリティを高めることができます。Pro以上ならグループポリシー、Homeエディションならレジストリで対応可能です。